Seminar セミナー

開催終了

知財ガバナンス研究会の開催報告(2021年7月度)

2021年6月のコーポレートガバナンス・コード改訂で新たに規定された「知的財産への投資等の重要性に鑑み、取締役会で実効的に監督すること」や「知的財産への投資等について具体的な情報を開示・提供すること」等を旨とした補充原則の対応に向けて、知的財産に関するガバナンスへの取組みを検討し情報交換を行う「知財ガバナンス研究会」を2021年4月に発足しました。

当研究会は「知財ガバナンス改革により、日本の競争力を向上させ、持続的な成長を促し、日本の再興に貢献する」という志(パーパス)の元、毎月1回、オンラインでの研究会を開催しています。

現在、知的財産部門の責任者の方々を中心に、70社を超える上場企業の皆様にご参加を頂いています。

[参考:https://www.hrgl.jp/info/info-1990/]

                       
対 象 知財ガバナンス研究会(メンバー/アドバイザー/オブザーバー/サポーター)
配信日時 2021年7月8日(火)10:00~12:00
会 場 Microsoft Teamsによるオンライン開催
セミナー内容

まず、本研究会幹事を務めるHRガバナンス・リーダーズ株式会社の菊地から、当研究会の発足趣旨と活動目標、企業経営における知財ガバナンスの進め方を説明し、当研究会の目指す姿として「日本企業の競争力を向上させる」ために日本の知財関係者を集結(「チーム知財」)し、その知財投資と活用を促進することで、「日本企業の持続的な成長と日本の再興を実現する」という志(パーパス)を提言しました。

続いて「知的財産の投資・活用促進策について」と題し、内閣府知的財産戦略推進事務局 川上敏寛参事官様(当研究会アドバイザー)より、日本政府における知財投資・活用促進策に対する検討状況について説明して頂きました。

続いて「『知財データを用いた経営(投資)指標』に対する『知的財産と投資を考える会』での検討状況」について、金沢工業大学大学院 杉光一成教授(同アドバイザー)より、当会メンバーが提示した指標案に対する「知的財産と投資を考える会」での検討状況と今後の展望を説明して頂きました。

また、日本経済新聞社編集委員 渋谷高弘様(同アドバイザー)より、日本経済新聞(6/21付)『強まる知財ガバナンス』の記事等へ寄せられた反響を説明して頂き、今後の知財ガバナンスを各企業で普及させるための手法に関する提案を頂きました。

さらに、当研究会の下部組織として「知財情報を活用した社内外とのコミュニケーションの活性化を検討する会(知財情報活用分科会)」を発足し、そのメンバーを募集することについて、代表のNTTコミュニケーションズ株式会社 松岡和様、副代表のナブテスコ株式会社  友永忠様、及びGlobal Mobility Service株式会社 髙橋匡様よりご説明頂きました。

その後、株式会社e-Patent 野崎篤志様(同アドバイザー)より、「業界・業種による特許価値の違いと”知的財産・知的資産”価値評価の試案」と題してご講演を頂き、人類の叡智である知財価値の非対称性や業界・業種ごとにその在り様が異なることを踏まえ、どのように知財価値を”見える化”していくかの試案について、ご経験に基づく具体的な事例を交えてご説明頂きました。

最後に、HRガバナンス・リーダーズ株式会社の内ヶ﨑から、「サステナビリティ・ガバナンスの要諦は、人財・知財ガバナンスの強化にあり!!」と題し、サステナビリティ経営を実現するための無形資産(人的資本・知的資本)の投資・情報開示を通じた企業価値向上に対する考え方を説明しました。

           

セミナー情報

PAGE TOP