Seminar セミナー

開催終了

知財ガバナンス研究会の開催報告(2021年6月度)

コーポレートガバナンス・コードの改訂案として提示されている「知的財産への投資等の重要性に鑑み、取締役会で実効的に監督すること」や、「知的財産への投資等について具体的な情報を開示・提供すること」等を旨とした補充原則の追加規定に伴い、知的財産に関するガバナンスへの取組みを検討し、情報交換を行う「知財ガバナンス研究会」を2021年4月に発足致しました。

現在、知的財産部門の責任者の方々を中心に、60社を超える上場企業の皆様にご参加を頂いて、2021年4月より毎月1回、オンラインでの研究会を開催しております。

[参考:https://www.hrgl.jp/info/info-1990/]

                       
対 象 知財ガバナンス研究会(メンバー/アドバイザー/サポーター/オブザーバー)
配信日時 2021年6月11日(金)13:00~15:00
会 場 Microsoft Teamsによるオンライン開催
セミナー内容

本研究会幹事を務めるHRガバナンス・リーダーズ株式会社の菊地から、当研究会の発足趣旨と活動目標、企業経営における知財ガバナンスの進め方を説明した後、本研究会新規参加メンバーの皆様から自己紹介ならびに本研究会への期待を語って頂きました。

会合ではまず、金沢工業大学 杉光一成教授から、「『知財データを用いた経営(投資)指標』の情報提供」と題し、機関投資家と企業とのエンゲージメントを図るための「非財務情報としての知財情報の開示の在り方」について、検討中の内容を紹介頂くとともに、その内容をより深めていくために、当研究会メンバーに対して、知財情報の開示状況や今後の開示指標等について情報提供の要請がなされました。

次に、「企業経営や事業運営に対する知財情報開示の進め方」と題し、中国電力株式会社 鹿嶋 慎一郎様より「中国電力知財戦略基本方針」の作成や知財戦略会議の発足等、同社知財部門における過去約20年間の取組みや、2009年から毎年発行している知財報告書について紹介して頂きました。

さらに、食品・日用品業界のメンバーによる「食品・日用品企業における知財情報開示を考える」と題して、ライオン株式会社 高岡弘光様、日清オイリオ株式会社 引地 進様、キユーピー株式会社 加納優子様、株式会社明治 石丸和彦様)から、事業を創造し加速するための知財投資として、特許だけではなく、ブランドや契約戦略等を有効に活用し、その実績を情報開示していくことの重要性について紹介して頂きました。

最後に、メンバー企業様との質疑応答や意見交換が活発に行われ、次回の研究テーマを確認し、研究会を終了しました。

           

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