INTERVIEWS
私たちのストーリーパールのように一人ひとりが輝く
社中の仲間へのインタビュー

育児との両立
全ては
自己実現のため
阿部 倫美
報酬ガバナンス / シニアコンサルタント
※登場する社員の所属・役職名は記事公開当時のものです
100%じゃなくてもいい
朝5時、朝食の準備を始める。子供たちの食事と支度を済ませ、新調したばかりの自転車に飛び乗る。無事に子供たちを学校・保育園に送り届けたあと、先程まで朝食が並んでいたダイニングテーブルにあるパソコンを立ち上げた。今日の予定をチェックし、頭の中で一日のプランをシミュレーションする。「よし、これならいけそうだ。」報酬ガバナンスチームで、コンサルタントを務める阿部 倫美の一日がスタートする。
現在、企業の報酬戦略や報酬設計・制度運用のコンサルティング業務を担当する阿部は、生粋の金融人だ。大学卒業後、財務省に入省し、日本国債の発行等に関する業務に従事した後、日系大手証券会社に入社。投資銀行部門にて経験を積んだ後、産休・育休を取得。復帰後、譲渡制限付株式報酬の開発と普及に尽力する中で、ガバナンスの重要性と面白さに目覚め始めた。

「衣食足りて礼節を知ると言いますけれども、やはりお金(報酬)の部分の充実があってはじめて物事が実現されていき、社会が回っていくと思うんですよね。一方で、報酬を決めるには、人事評価や報酬制度を決定していくプロセスも含めた統合的なガバナンスが重要だと痛感し、次はこのガバナンス分野に飛び込んでみようと決めたんです。」2019年、HRGLの前身である三菱UFJ信託銀行に入社。11年務めた証券会社の退職は大きな決断ではあったが、新たな環境での挑戦に対する恐れは全くなかった。
「私は欲張りなのかもしれません。やりたいことは全部やりたい。やらないで後悔するんだったら、やって後悔する方がいいっていうのが小さい時からのモットーなんです。100%完璧でなくてもいい。80%でもいいから、まずはやってみるんです。」そのパワフルで前向きな性格は、幼少期から培われた。3歳からピアノをはじめ、多くのコンクールに挑戦。中学からは剣道部で一生懸命練習に打ち込んだ。同時に学業についても一切手を抜かず、とにかく成果にこだわった。
コンサルティング業務の内容は、調査依頼や相談対応、資料作成など多岐に渡るが、家事や育児の時間を確保する為には、100%完璧を目指すのではなく、仕事を滞りなく効率的に進める段取り力が重要だと阿部は語る。試行錯誤しながら、仕事のスタイルを徐々に確立し、今では社内からも仕事が早いと言われることが増えたという。

仕事と育児・家庭の行き来が
よいリフレッシュになっている
限られた時間の中で最大限の成果を出し続けてきた阿部だが、全てが順風満帆というわけではなかった。次男が生後8ヶ月の頃、世界各国を対象とするグローバル株式報酬制度の立ち上げという大型案件に携わっていた。時差の関係で至急の対応が必要となる場面もあり、子供を寝かしつけてから、仕事に戻る毎日であった。

「とにかく必死でした。このプロジェクトをやり遂げることができたのは、当社がフルリモートワークであったこと。そして、上司を含むチームメンバーのサポートも大きかったと思います。」と、労働環境や周囲からのサポート体制の充実がなければ、やりきることはできなかったと当時の状況を語った。HRGLでは、上司との定期的な1on1での業務内容の把握に加え、コアタイムなしのフルフレックス制度を採用しているため、月内の所定労働時間内で緩急つけて仕事をすることが可能だ。
現在でも、保育園のお迎えや家事の為に17時~20時頃まで、PCに向かって落ち着いて仕事をすることが難しく、その間は、チームメンバーにフォローをしてもらっている。PCの前に戻るタイミングですぐに作業できるよう、育児や家事をしながら、頭の中で資料の構成を考えることもある。「PCの前で考えるよりも、育児や家事をしながらの方がふっと、よいアイディアや構成が浮かぶこともあります。仕事と育児・家庭を適度に行き来することが、意外と良いリフレッシュになっているかもしれませんね。」と語った。

HRGLは
わたしの生活の一部
「仕事も育児も私にとって欠けてはならないものであり、自己実現に向けて必要なもの。クライアントの期待に応えられるコンサルタントとしてあり続けるとともに、子供たちも立派に育てあげていきたいと考えています。」HRGLの存在は、生活の一部であると阿部は語る。「人それぞれで良いんです。後輩たちが私と同じようなことをする必要もない。私は、育児と仕事を切り分けて考えるのではなく、育児と仕事を同じ土俵に乗せて、自己実現に向けて“併せ用いている”感覚なんです。」にこりと笑う姿から、全ての選択の責任は自分でとるという強い意志を感じることができた。

HRGLでは今後も引き続き、働く人それぞれの背景や価値観を尊重し、認め合う文化と環境作りに努めていく。
とある日の子どもたちのお弁当。
どんなに忙しくても子どもの期待には応える
