HRGLのダイバーシティ・ エクイティ& インクルージョン

INTERVIEWS

私たちのストーリーパールのように一人ひとりが輝く
社中の仲間へのインタビュー

自己研鑽

自身の課題を
推進力に変えて

砂原 健一

指名ガバナンス / マネージャー

※登場する社員の所属・役職名は記事公開当時のものです

外に出ることで気づく新たなモノの見え方

現在、指名ガバナンス領域のコンサルタントとして、人的資本経営推進および開示に関する支援、サクセッションプラン策定、指名委員会支援を行う砂原健一は、鉄道会社に20年在籍し、うち10年は人事として人財戦略策定や、人財開発・採用を行ってきた後、HRGLに参画をした。

「入社した方が活躍し、成長してくれることが人事担当としてのやりがいでした。人事の仕事は、社員の働きがいや、エンゲージメントを高めること。若手から中堅まで多くの社員と喜怒哀楽を共有する経験を通じ、“人の心を動かす”のが自分たちの仕事だと痛感していました。」コロナの影響で鉄道業界は業績が悪化。経営改革が急がれる中、社員が求める仕事と会社から与えられる仕事のアンマッチが起こり、多くの課題が山積した。その課題解決に奔走するも一筋縄ではいかず、自身の無力さを痛感した。と同時に、人財戦略や制度を整えていく重要性を感じ、より専門性を磨きたいと大学院で学ぶことを決断した。

「1つの会社での人事経験では、人事のプロとは言えない。他社の事例を知ることや、一度、人事に関する理論について体系的に学んでみたいと思ったんです。」前職では、社員を大学院に派遣する立場であったが、自身でも学んでみたいと強く思ったのも理由の1つであり、2021年から東京都立大学大学院で人的資源管理論について学ぶことになった。

「学業と仕事の両立は大変でしたが、家族の協力を得ながら学びを続けることができました。なかでも一番の収穫は、自分がこれまで社内の論理に縛られていたことに気づけたことです。」大学院での仲間とのディスカッションや、新しい理論や考え方を学んでいくと、自社の課題が見え、変えなければならないという気持ちが生まれた。と同時に、過去の踏襲や変革への恐れから、個人も簡単には変われないという人間の心理のようなものを認識できたという。一歩外に出ることで、新しいモノの見方ができるようになった。

新しいチャレンジと葛藤

大学院での学びによって、自身の内面の変化を徐々に感じはじめていた頃「サステナビリティガバナンス」という言葉に出会った。当時、大学院でHRGLのCEOである内ヶ﨑による講義があり、サステナビリティ経営とその実現に向けた取締役会を中心としたガバナンス改革の重要性について議論を行った。その講義をきっかけに、サステナビリティガバナンスへの強い関心をもち、コンサルティングという新たな領域へのチャレンジの道に進むことを決意した。

日々、砂原が業務で意識していることは「社会・クライアント起点でのコラボレーション」だ。クライアントの企業価値向上に向けて、部分的なコンサルティング支援ではなく、指名・報酬・ガバナンスのそれぞれの専門家がワンチームとなって、クライアントの課題解決に向けて統合的に支援をするというHRGLの特長を活かして積極的にクライアントとの対話を続けている。

10年以上の人事の実務家としての顔を持つ砂原だが、クライアントにしっかり価値提供ができているのだろうかと日々自問自答をしているとのこと。「まだまだ経験が足りないところもありますが、周囲からのサポートをもらい、もがきながらも一歩ずつ前進しています。こちら側の提案が、クライアントに伝わった時はとてもやりがいを感じています。」自身の事を一度スイッチが入ると諦めずに追求していくタイプだと語る。周囲からも、貪欲でストイックだと言われることも多いようだ。

自分らしいオピニオンを発信していきたい

砂原は、日々のコンサルティング業務に加え、「CEOオフィス」という、HRGL Wayの実現に向けて有志メンバーで構成されたCEO直下の組織にも属している。HRGLの経営そのものを強靱化すると同時に、活動で得た知見や経験をクライアント企業に還元することを目指し、メンバー同士で熱い意見を交わしている。このバイタリティはどこから来るのか。

「大学院の博士前期課程は修了したので、今は、博士後期課程への進学を検討しています。人事の実務家として、人事コンサルタントとして、更には人事領域のアカデミア研究者として、自分にしかできない新しいオピニオンを発信していきたいなと考えています。」HRGLには自己研鑽にかかる費用補助制度があり、今後の博士課程への進学については、その制度も活用しながら、専門領域を拡大していきたいと展望を語った。

「HRGLは、クライアントのカウンターパートが大企業のCEOやCxOであることも多く、コンサルティングを通して、自身の視座が高まり、大きく成長させてくれます。」これまで人事領域中心に見てきた砂原にとっては、経営視点でモノの見方ができる素晴らしい環境だと語った。

「どうすれば楽しく仕事ができるかといつも考えているんです。もしかしたら、無意識に心と身体がバランスをとって、無理やり息を抜こうとしているのかもしれませんね。」ハハハと屈託のない声をあげて笑った。最近のストレス発散は、外国籍の方との英語オンラインレッスンだと語る。英語が伝わらないもどかしさはあるけれど、自身の考えや思いが伝わる瞬間がこの上なく面白いのだそう。

次の長期休暇の際には、ニュージーランドでホームステイし語学学校に通う予定とのこと。貪欲なチャレンジ精神と、自身のもがきや苦しみも、原動力に変えていける砂原の姿勢は、何かに挑戦をしてみたいなという前向きな気持ちにさせてくれる、不思議な力があるように感じた。

今後もHRGLは、専門性向上への取組みとして、個々のケイパビリティやキャリアプランに応じたサポートを行っていくことで、一人ひとりがもつスキルの最大化に努めていく。

  • 何度も訪れているニュージーランドの風景
  • ニュージーランドでのカウントダウンの様子