INTERVIEWS
私たちのストーリーパールのように一人ひとりが輝く
社中の仲間へのインタビュー

CEOオフィス
相手が求めている
ことを考え尽くす
山口 敦子
報酬ガバナンス / マネージャー
※登場する社員の所属・役職名は記事公開当時のものです
この仕事の面白さを伝えたい
「気づいたらこの株式報酬領域では生き字引のような存在になっていたんです。」くしゃっとした笑顔で語るのは、報酬ガバナンス領域でマネージャーを務める山口 敦子。山口は、大学卒業後、三菱UFJ信託銀行に入社。従業員および役員向けのインセンティブ報酬プラン導入のコンサルティング業務を経験し、HRGLの立ち上げに尽力した。
山口は株式報酬の黎明期ともいえる2011年頃から、コーポレートガバナンスコードの制定以降、世の中の潮目ががらりと変わり、株式報酬が一般的になりつつあるこれまでの変遷を最前線の現場で見てきた。社会人3年目の頃には、商品組成に立ち会っていたこともあり、営業担当者とクライアント先に訪問し、専門的な質疑応答を担うことが多かった。「案件終了後、お客様とのお疲れ様会で、ところで山口さんは何年目?と聞かれ、驚かれることも沢山ありました。とても詳しいよね、そんな若いとはと。そうか、私は思ったより専門的な知見を持っているんだなと自信になりました。」その後も、会社内でのオンライン勉強会の講師になることも多々あり、案件の相談が来ることが増えた。

山口は、2020年に三菱UFJ信託銀行からHRGLに転籍している。「この仕事は面白いな、好きだなと思ったのが一番です。」今後はコンサルタントとして株式報酬領域の専門的な知識を更に究めていくことを決断した。迷いはなかった。「この仕事は下積みが長いかもしれませんが、腐らずに1つずつ向き合うことで、確実に成長していく実感が湧く仕事です。」後輩や部下たちにも、仕事の難しさと面白さを伝えていきたいと語った。
株式報酬領域の専門家としてある程度の自信がついてきたころ、会社から官庁への出向を打診された。株式報酬領域での仕事も長くなり、成長の停滞を感じていた為、もう一段上の成長ステージに挑戦し、新しい業務の幅を広げたいと、2年間の出向を決意した。

HRGLのために何ができるか
HRGLとしての出向者第一号であった山口は、コーポレートガバナンスに関する業務を中心に、ガイドラインの検討や、各種研究会の運営、役員報酬関連、社外取締役の研修・トレーニングにかかる実態調査など多岐に渡って活躍した。

出向時、会社からは敢えて具体的な指示はなかったという。出向中はもちろん、出向先で求められる役割を果たすことが第一であったが、HRGLからの出向者第一号であること、政策立案側に行くことの意味を自身の中で考え、この出向の個人的な裏の目標を「自身の活躍を通じてHRGLのプレゼンスを高める」に決めた。通常の業務を推進していくことに加え、業務をきっかけとした他省庁や専門家等との人脈づくりにも力を入れた。また、政策検討にあたり必要なデータ収集や分析については、HRGLにも協力を仰ぎながら迅速な情報提供や積極的なノウハウの共有を行い、所属チームへの貢献を行っていった。
「出向時の自身を採点すると80点ですかね。」専門領域以外の仕事も多かった為、通常業務も多忙を極めたが、HRGL帰任後も専門家として連絡等を取りあえるご縁を多く繋ぐことができた。「出向はチャレンジングであったが、業務の幅が広がる非常に素晴らしいチャンスを頂けた。」と語った。

CEOが求めることを徹底的に考える
現在山口は、マネージャーとして部下育成に力を入れている。加えて、「CEOオフィス」という、全ての活動の指針として定める「HRGL Way」の実現を目指し、HRGLの経営そのものを強靱化すると同時に、活動で得た知見や経験をクライアント企業に還元することを目指す社長直轄の組織でプロジェクトを推進している。
CEOオフィスは、有志で集まった40代以下の中堅・若手メンバーが、中計の骨子づくりや、従業員のスキルを可視化し、プロジェクトチーム組成や人財育成に生かす「スキル・コンピテンシーマトリックスプロジェクト」、ビジョンやパーパス(存在意義)に共感し、協業できるパートナー企業の発掘を目指す「パートナーシッププロジェクト」等、多岐に渡るプロジェクトを推進している。CEOオフィスが担うのは、社内改革の旗振り役だ。
「CEOという存在は非常に多忙です。我々は、CEOが発信する課題やアイディアをしっかり拾い、何を求めているのかを徹底的に考え、形にしていく為の実行部隊。そして、CEOが発信している内容を社内に伝えていく伝達者の役割だと考えています。CEOオフィスは、一部のメンバーに閉じたものではなく、HRGL全社員がメンバーであり、定期的に入れ替えながら、旧メンバーが、新メンバーを支える仕組みを作っていきたいです。」と展望を語った。

HRGLは大企業CEOの抱える課題に対し、かかりつけ医として対話をしながら共に解決することでクライアント企業のサステナビリティ経営を実現し、“「ヒト」が輝く社会”(社会課題の解決と経済の発展を両立するサステナブルな社会)を創造している。CEOオフィスの活動においても、CEOという存在が、どのような事を考え、悩んでいるのかを肌で感じることができる非常に良い機会である。社員全員が、その役回りを担うことが、引いてはクライアント企業のニーズにしっかり答えていくことに繋がる。
「HRGLでの仕事はとても面白いです。よく上司や同僚からも、いつも仕事が楽しそう。忙しい時にもニコニコしているね。と言われます。今後は更に報酬領域を究めつつ、ガバナンス全般の知見も高め、将来は企業の社外取締役として企業価値を上げていく為のお手伝いをできるようなキャリアを目指したいです。」山口はこれまで、相手が何を求めているのかを徹底的に考え、どうすればできるのか、道筋をつけて進めていくことで、様々なチャレンジを乗り越えてきた。その朗らかな笑顔と話しの一つひとつに、仕事に対する情熱と誠実さが表れていた。
今後もHRGLでは、業務の枠を飛び越え、世の中にインパクトを与える実践の場・活躍の場を提供し、一人ひとりの行動特性や価値観を活かす為の組織づくりを行っていく。
ストレスが溜まった際にはピアノを弾いて発散している
