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開催終了

知財ガバナンス研究会の開催報告(2021年8月度)

2021年6月のコーポレートガバナンス・コード改訂で新たに規定された「知的財産への投資等の重要性に鑑み、取締役会で実効的に監督すること」や「知的財産への投資等について具体的な情報を開示・提供すること」等を旨とした補充原則の対応に向けて、知的財産に関するガバナンスへの取組みを検討し情報交換を行う「知財ガバナンス研究会」を2021年4月に発足しました。
当研究会は「知財ガバナンス改革により、日本の競争力を向上させ、持続的な成長を促し、日本の再興に貢献する」という志(パーパス)の元、毎月1回、オンラインでの研究会を開催しています。
現在、上場企業の知的財産部門の責任者の方々を中心に、110社を超える会員の皆様にご参加を頂いています。
[参考:https://www.hrgl.jp/info/info-1990/]

                       
対 象 知財ガバナンス研究会(2021年8月度)
配信日時 2021年8月24日(火)9:30~12:00
会 場 Microsoft Teamsによるオンライン開催
セミナー内容

まず「知財投資・活用戦略の有効な開示及びガバナンスに関する検討会」発足についてと題し、内閣府知的財産戦略推進事務局川上参事官様より、内閣府知的財産戦略推進事務局と経済産業省産業資金課との共同開催による検討会の目的や今後の予定についてご紹介頂きました。また、同検討会に委員として参加している当研究会幹事の菊地が8月26日開催の第2回検討会において進言する内容を、研究会の皆様と審議しました。
続いて「知財投資・活用戦略を競争力強化につなげるビジネスモデルを構築した事例の作成依頼について」と題し、幹事の菊地からその考え方を説明した後、参考事例として、三菱鉛筆株式会社様より、筆記具の知財投資・研究開発の事例をご紹介頂きました。

また、「『知財データを用いた経営(投資)指標』に対する『知的財産と投資を考える会』での検討状況について」と題し、金沢工業大学大学院杉光教授様より、「東京大学未来ビジョン研究センター 研究フォーラム 知的財産と投資」での検討状況の中間報告をして頂きました。
さらに、当研究会の分科会である知財情報活用分科会の代表 NTTコミュニケーションズ株式会社松岡様ならびに同分科会アドバイザー 大阪工業大学野崎教授様より、知財情報活用分科会の活動状況と今後の展望について説明して頂きました。

上記の各報告の後、「シスメックスの事業競争力と企業価値を高めた知財ガバナンス活動について」と題し、シスメックス株式会社様より、“経営に資する知財活動”として、同社知財部門によるIPランドスケープや知財を重視する社内カルチャーの醸成、知財人財の育成といった取組みの数々を、具体的な事例を多数交えてご紹介頂きました。
さらに、「海外企業の知財情報開示の現状と、投資家等の知財情報の活用状況やその評価指標について」と題し、PatentSight Japan 様より、欧米企業の知財情報開示の事例や、複数の海外投資家へのヒアリングをふまえた、日本企業の知財情報開示に関するグローバルな視点からの提言をして頂きました。

           

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